【Burberry (バーバリー)】は、
今年(2015年)の6月で三陽商会との
ライセンス契約を打ち切る(終了する)ようです。
その背景には、
ブランドと関わりのある企業との共同企画・開発により
提案されてきた派生ブランド的立場にあるitemに、
バーバリーというブランド名を用いることを廃止して、
【Burberry】社直轄の工場で生産される
統一された商品のみが、その由緒ある名称を冠することが
許され、さらにそれを直営店だけが取り扱えるようにして、
本当の意味での価値観の高いラグジュアリーブランドとしての
地位を確固たるものにしていくことを狙っているということが
あるようです。
確かに、2000年代に入り各ブランドから登場する
ファッションのアイテムは、一昔前のように広く浅く
とにかく数多くの人達に拡販するという傾向から、
ブランドの拘りと個性が尊重された多売のできない
希少価値の高いモノをその良さが分かる人に
使用してもらえればいいという流れが確立されはじめて
いるので、今回の【Burberry (バーバリー)】の選択肢は
「生き残り戦略」として非常に的を得ているといって
いいでしょう。
三陽商会において2割強の売上高を誇っていたということは、
ライセンス収入もおそらく半端なものではなかったという
ことが誰にも容易に想像できますが、その美味しい状況を
ふいにしてまでも、今回の選択肢を選んだブランドの
決断力には、経営という点において非常に学べるところが
多いように感じさせられました。
反対に、それだけ主力的な存在であった戦略商品を失った
三陽商会においては、しばらくの間苦戦を強いられる
可能性が高まったと言っていいのではないでしょうか。
まぁそれでも、【Burberry】の派生ブランドである、
若者向け紳士服「バーバリー・ブラックレーベル」と、
若い女性向けの服「バーバリー・ブルーレーベル」は、
今後もライセンス契約を継続できるとのことですから、
その辺りはやや救われた感があるようにも感じます。
ただし、これまでの様に中身は同じでもブランド名を
使用することは出来なくなってしまうとのことですから、
知名度を失った商品が果たしてこれまでの様に
売れ筋商品としての役割を担い続けてくれるかどうか
という点に関しましては、やや疑問符が残されることと
なりそうです。
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